写真館
オーナーの写真館

こちらには毎日少しずつ変化する玄蕃ファームの姿や、造園を施工したお客様の庭、はたまた旅の風景など・・・ と、まあフリーテーマで。
オーナーの愛用するデジタルカメラ「Finepix X-100」で撮影された面白い写真をご紹介するページです。

〜2014年2月5日までの記事へ

工事したのは地元の同級生のトッチャン宅。家が近いのでちょくちょく会っている仲。
今年6月、トッチャンが店にやってきた。「ユーチャン(私の事)、俺んちの庭にでかくて、かっこいいマキの木を植えてくれないか」と。
雑木を使い四季折々、変化を楽しむ自然な庭を好んで造る私はちょっと困惑した。
お客様からマキの木が邪魔なので処分してほしいと依頼を受けた事はあるが、マキの木のような仕立物(人工的に形を作る)の木を造園で使った事は無かった。
「本当にマキでいいの」とトッチャンに念を押した。トッチャンは「俺は、最高のマキを植え、毎日眺めて楽しみたいんだ」と語気を強めた。

それから私は毎週開かれる近くの市場の植木市でマキの木を探し続けたが、トッチャンを満足させるマキはなかなか見つからなかった。
トッチャンはトッチャンで、植木の本場・川口市の安行や深谷、花園、更に足を伸ばし群馬まで何度もマキを探しに行っていた。

9月中旬、トッチャンがやってきた。「深谷でいいマキを持っている生産者を見つけたからユーチャン、プロの目で確かめて値段交渉してくれないか」と頼まれた。
翌日トッチャンの運転で1時間、生産者の畑へ。
たくさんのマキを見、私は一本の木を選び「これがいいよ」と指差した。
後で分った事であるが、私が選んだマキの木はトッチャンの意中の木ではなかった。
私は庭全体のハーモニーを考え、どっしりとした横綱級の樹形ではなく、スリムなマキを選んでいた。
その事をトッチャンに話すと、トッチャンは足を止め「う〜ん・・・」と声を出し、顔を上に向け黙ってしまった・・・
しばらくしてトッチャンが言った。「俺はここにマキを見に今日で3日目、一昨日は早朝6時に女房を連れて来たんだ。いろいろなマキを見て、女房がこれがいいと言った木は、実はユーチャンが選んだ木ではないんだよ!」と小さくつぶやいた。
・・・トッチャンは暫く悩んでいた。どっちにしようかと・・・

私は決めた。トッチャンに言った。「奥さんが選んだ木にしよう、そしてその木を使っていい庭を造ろうよ!」と・・・。
2人は顔を見合わせ笑った。可笑しくて、可笑しくて。
2人が3カ月かけマキを探し続けた事は一体何だったのか?  たった一度だけ見に来て決めた奥さんに、我々2人は負けた。でも何故か、悔しくない負けだった。


マキの木は寒くならない9月下旬に植えた。


その後トッチャンは農作業で忙しく、私は他の工事で忙しく、工事は2人の都合のいい日に少しずつ行い、つい先日終わった。


今回の工事は私とトッチャンとトッチャンの奥さんの3人で造った庭だった。小さいけど「和モダン」のいい庭が出来た。
いい庭とは、お客さんが気に入って喜んでもらえる庭だ。トッチャン、奥さん、ありがとう。楽しかったよ。

2014年12月23日 今年最後の造園

風邪をひき気力・体力は不十分。 しかし寝込む程ではないので医者の所へは行かない。
無理しないで仕事をしているが、こんな状態がもう2週間以上続いている。

そんな中、先日1泊2日の旅行に行ってきました。
別所旅行会の旅は2年に1度、前回もブログに載せたがそんじょそこら(失礼)の単なる物見遊山の旅行とはひと味もふた味も違う。 中身の濃い旅行なのです。
豊富な知識を持つ、会長の野中さんと会計の蛭沼さんの名コンビが、個人ではなかなか行けないプランをいつも作ってくれます。

〜 旅先でのスナップをちょっとご案内 〜

参加人数は11名、気心知れたご近所さん。 小型バスをチャーターし、いざ出発。
ゆったりとした車内での楽しい団欒。(中央が篆刻の先生でもある野中会長)


昼食は十日町の老舗そば店「小嶋屋」へ。
上質の玄そばに、つなぎに海藻を入れた名物の「へぎそば」と揚げたての天ぷらを堪能。美味しかった。

十日町の松代地区には棚田がたくさんある。その内の一つ「星峠の棚田」を山の上から撮る。
足元に枯れたススキがなびき遠くに水が張られた田んぼがキラキラと光り、美しい光景が広がっていた。


松之山温泉の近くに群生するブナ林。ブナの立ち姿が美しいから「美人林」と呼ばれている。
樹木は全て葉を落とし明るくなった林内をサクサクと落ち葉を踏みながらしばし散策。林床に見える苔も美しかった。


庄屋の館(大棟山美術博物館)  700年近い歴史を持つ村山旧宅と庭の博物館。
館内には文豪「坂口安吾」の遺品や書画、陶芸品が展示されている。 庭は広くはなく十分には管理されていないが、心に響く力がある。昔の日本庭園の形を残し、気勢を感じるいい庭だ。


松乃山温泉「ひなの宿 ちとせ」
松乃山温泉は昔ながらの温泉場の雰囲気を残している小さな温泉郷。温泉の成分が基準値の15倍もあり、この薬効の高さから草津温泉・有馬温泉とともに日本三大薬湯と言われている。
ひなの宿・ちとせはお風呂も良かったが、特に料理が大変美味しかった。


帰り道の昼食は越後の郷土料理店「吉野茶屋」
郷愁を誘う茅葺の屋根の建屋で、海の幸をたらふく食べて大満足。

ー 旅行から帰って2週間、今日は店の定休日。
少し風邪が良くなり気分もまあまあ。今デジカメを見ながらブログを書いている。
いつもこの旅行は楽しいが、特に今回は私にとっていろいろと得るものがあった旅行だった。
また2年後の旅行が楽しみです。

2014年12月1日 別所旅行会で新潟へ

ゴトゴトゴト・・・砂利道を走って新聞配達のバイクが我が家の玄関先に入ってきた。
時刻は朝4時。目は覚めているが身体はベッドの中。直ぐに起き動き回ってもいいのだが、ちょっと老化した脳が
「いい年をして疲れているのだから、もう少し横になっていなさい」と命令している。
目を閉じ、今日の造園工事の段取りや、来月に行く旅行の事などぼんやり考えながら夜明けを待つ。


5時、今朝のearly morning tea?は、ミルクティーにバナナを包んだケーキ。
テレビを付け新聞や雑誌に目を移しながら空が明るくなるのを待っている。
久し振りにカメラを持ち、雨上がりの庭に出る。少しずつ秋を感じるファームをゆっくり歩きながら、パチリ、パチリ。


(ポタジェガーデンの様子)


先日、店の定休日(10月20日)に以前から訪れてみたいと思っていたオープンガーデンに、妻とドライブを兼ねて行ってきました。
よく園芸誌や庭好きの方のブログに登場する、埼玉県毛呂山町のガーデンカフェ「グリーンローズ」さんへ。
バラ主体の庭であるが、大小のグラス、宿根草、一年草がバランスよく植栽され、一角には小さなベジタブルガーデンもあり、すごく楽しく落ち着いた素敵なガーデンでした。


このような庭は植物の知識や植栽技術はもちろん、ランドスケープが分かる心を持っていないと造れないだろう。
皆さん、機会がありましたらぜひ訪れてみて下さい。

2014年10月25日 今日この頃・・・

先月、夏休みに「やきものの町」益子・笠間に旅行した。その帰り、茨城県桜川市真壁町の磨き土器職人・横田安さんを訪ねた。
真壁町は江戸時代から続く素焼きの里。最盛期には60軒もあった工場は、現在はたった2軒のみ。
そして昔ながらの生活雑器を作っているのは横田さん一人。
先日、再度横田さんに会いに行って来た。若干の仕入れと、オリジナル図面を持って製作の依頼に・・・


(筑波山のふもとをドライブしていると、いい風景が現れる。 ソバ畑がすごく多い)

横田製陶所には大きな薪窯があったが、3.11の大地震で壊れ、現在は横田さん手づくりの小さな薪窯で焼いている。


今回仕入れた「磨き土器」を置き、小さなコテージの前を少し変えてみました。


ファームの庭を歩くと、少しずつ秋を感じる季節になりました。
山羊やチャボも元気に動きまわっています。


2014年9月29日 筑波、そして今日この頃・・・

今年春5月に市内のOさんから、3月に孵化したチャボのヒナを沢山いただいた。
卵を産むのは来春かなと思っていたら、1か月前より何羽かが卵を産むようになった。
小屋の中に産卵場所を作ってやらなかったので、小屋の隅の地面に産み落としている。
そこで、手持ちの端材で産卵箱を作り、2つの小屋に置いた。


安心して卵を産めるよう考えて作り、中に藁を敷いた。
しかし、残念。箱を設置し4日経ったが、今日も相変わらず地面に産み落とされた・・・ショック!・・・
設置した場所は小屋入口の脇。小さな小屋に足を踏み入れなくても扉を開け卵を取り出せる所に設置したが、チャボは気に入らなかったようだ。
反省!! 今度はチャボの気持ちになり、場所と高さを変えて設置した。 果たしてうまくいくかな?・・・


ところで、チャボの次は日本ミツバチを飼おうと以前から思っている。
ファームの庭やポタジェガーデンに巣箱を置き、ミツバチに大いに働いてもらいたいと・・ もう少し飼育の勉強し、来春には飼えるように準備しようと思っていた。
そんな矢先、先日(8月30日)山羊舎脇の大きなカシの木の枝先でブンブンと騒がしい音がし行ってみると・・


日本ミツバチの分蜂。一般的には春に行われる分蜂が、いま目の前に。
稀に夏の分蜂もあるようだが・・・
知り合いの養蜂家に聞いたところ「もしかして、スズメバチに襲われて逃げてきたかも?」と言っていた。
数時間後、再び見に行くとその姿はもう無かった。

2014年9月7日 今度はチャボと・・・

お盆が過ぎても残暑が厳しく、屋外での仕事はとても辛い。歳も歳だし、身体と相談しながら涼しくなるまでボチボチマイペースで働こう。

朝・夕2回、山羊の食事タイム。忙しくなるとなかなか彼女たち(3頭ともメス)とスキンシップ出来ないので、今のうちに夕方は毎日のように散歩(食事)に出る。
山羊小屋の扉を開けると、元気に外に飛び出し、私の後を追ってくる。
小屋のすぐ裏は田んぼが広がり、農道は彼女たちにとっては3つ星レストラン。いろいろなご馳走(野草や木の葉)をむさぼり食う。お腹がパンパンになるまで・・・


農道脇の田んぼに小さな水溜りを見つける。
「あれ、何か動いている?」 よく見るとメダカやアメリカザリガニがいっぱい。
ふと童心に帰り、網とバケツを持ち出す。2〜3回すくうとたくさん捕れた。
メダカ20〜30匹は店の水鉢に、他は小川へ戻す。
アメリカザリガニはちょっと可哀想だがチャボの小屋へ・・ チャボのご馳走として。


夕刻の田んぼは気温が下がり気持ちいい。
風が吹くと黄金色の稲穂がサワサワと揺れ田んぼ一面ウェーブに! そして夕焼けが近づき西の空が赤く染まると、ツバメが稲穂すれすれに物凄いスピードで飛び廻る。
この感動の光景、しばし立ち止り見とれる。田舎に住むありがたさを感じながら・・・

しかし目の前に広がる田園風景も、所々に耕作放棄地が目立つようになってきた。
農家の高齢化、米価安、TPP等、農業・農村を取り巻く環境が大きく変化している。


人々が暮らす農村風景は、農業の基幹作目が何かによって決まり、そして、そこに独特の風景が生まれる。
ファームのある加須市は埼玉県一の米どころ、今後いつまでもこの風景が続いていって欲しいと願っているのだが・・・。

2014年8月24日 山羊と散歩?しながら・・・

一泊二日の旅をしてきました。東京に住む娘2人を誘って、妻と私の4人で。
行き先は益子と笠間。何度も行っているところであるが、泊りは今回が初めて。
陶芸の里を隅から隅まで見てやろうと思って・・・  しかし、しかし、何処へ行っても暑かった。

−(旅の途中いい感じの所をパチリ、パチリと・・・)−

昼食は益子の「カフェギャラリー猫車」へ。2年前にも訪れたが、今回も再び。
町からはずれ、狭い砂利道を走るとやがて店が現れる。
大きな木々に包まれた小さな建物。落ち着いた室内空間にほっとし、スローな時間が心地よい。


益子から笠間への移動は、ゆっくり車を走らせ約1時間。
途中、車窓から里山のいい風景が現れ、思わず車を止め周辺を散策。
色づいたタバコの葉と山々の緑がいいコントラスト。あ〜気持ちいい。



笠間へ
いろいろギャラリー・ショップを見て廻ったが、やはり一番のお気に入りはここ「回廊ギャラリー 門」
店の雰囲気といい、商品の質といい、ここは素晴らしいギャラリーだ!


帰りは笠間で評判の蕎麦屋でお腹を満たし、そしてもう一か所、桜川市の小さな製陶所に立ち寄り、家へ。
暑くて疲れたけど、楽しい旅だった。

2014年8月10日 夏休みは陶芸の里に

暑くて暑くて倒れそう。店は8日まで夏休み中。
しかし、のんびりしてはいられない。植物の水やり、山羊やチャボの世話、店の庭やポタジェの草取り等で大汗の毎日。
早く秋風が吹く季節にならないかなあ〜!

そんな中、気になって春に造園工事した近くのお客さんの庭を見に行きました。

Kさん宅
Kさんとは昔からの知り合い。設計会社を経営している弟さんの設計で家を新築。
敷地は比較的広く、大きなウッドデッキがある山荘風のフォルムのいい感じの建物。
『全て任せるから、好きなように庭を作ってくれ!』と。この言葉は凄く嬉しいが、反面大きなプレッシャーが…
でも楽しく工事出来ました。

− before −




− after −


Tさん宅

町からちょっと離れた住宅地にあるTさん宅。
南側のフロントガーデンは芝生が張られ、5〜6本の樹木が植栽されていた。
今回依頼があったのは駐車場の左右のスペース。土が少なく、また建物工事の残材が埋まっていたので、土を入れ十分土壌改良しての工事だった。
道路を散歩する地域の方にも見て頂きたいと花木やカラーリーフの樹木、いろいろな宿根草・グラウンドカバープランツを植え、四季それぞれ楽しめるように作りました。
− before −


           ↓

− after −


Sさん宅

庭の地盤が低く、雨が降ると大きな水たまりができる状態でした。小型ダンプで4台の土を入れ、先ずは整地作業から。
Sさんからの要望は『バーベキューが出来るよう芝生を張って下さい』『子供と楽しむ小さな畑が欲しい』との2つでした。



今回訪れた3軒の庭は、いずれも良く管理され植物は生き生きと育っていた。
「庭に出るとすごく気持ちいい」「家族で野菜作り楽しんでいます」「家が何か立派に見えるようになった」などと言って頂きました。
また秋から造園工事再開します。次は行田市のSさん宅。道路から玄関まで15mのアプローチガーデンを作ります。

2014年8月2日  造園、その後は…

旅2日目後半は白馬へ、自然植物を求め2か所のガーデンへ。
しかし、楽しみにしていた白馬山麓植物園は定休日。 残念、向かったのはホテル「グリーンプラザ白馬」の敷地内にあるコルチナ・イングリッシュガーデン。 (入園料 大人800円)


イギリス人ガーデナーが設計したガーデンは山の地形、気象を考慮し、尚且つ既存樹木を生かしてデザインされていた。
高地にあるため、バラや各種の宿根草が今も綺麗に咲いていて美しかった。
しかし、ガーデンが出来てまだ1年と浅く、敷地もあまり広くないのでランドスケープとしては少し物足りない。

長野はとても広い山国、どちらを見ても山・山・山。 せっかくジープで来たのだからもっと自然の中へと、慎重に運転し、時々休みながら2日目の宿(千曲更埴市)へ。


旅最後の3日目、先ずは東御市へ。
エッセイスト・画家の玉村豊男さんが経営する「ヴィラデスト ガーデンファーム&ワイナリー」へ。
標高850mの高地の丘に、カフェレストラン、ガーデン、ブドウ畑、野菜畑が広がっている。
眼下には東御や上田の町並みが見渡せる絶好のロケーション。
玉村氏の知名度もあり、レストラン・売店はお客さんでいっぱい。 しかし、きれいに手入れされたガーデンや畑にはお客さんの姿はない。 もったいないなあ〜、梅雨の晴れ間で暑いからかなあ〜。


次に上田市の山野草・宿根草の生産者を訪れ、最後の寄り道は「軽井沢町植物園」。
看板も見当たらず、分かり辛い所であったが、園内に入ると地域に自生する貴重な植物を始め、園芸種も数多く植栽され、個々の植物にラベルが付けられ、分かりやすく観察できるようになっていた。


今回の旅も有意義だった。
こうして一人で旅に出られるのも家族や一緒に働く仲間のお陰と思っている。
勤めていた会社を辞め、家の前の空き地を拓き、店を造り18年。紆余曲折ありながらも、お客様や地域の人々に支えられ今日に至っている。
しかし、好きな仕事をしながらも、会社は、店はこれでいいのか? もう少し違う方法があるのではと自問自答。
・・・そんな気持ちを抱きながらの旅でもあった。

短い旅であったが、いろいろな所へ行き、幾つかの発見もした。
それにしても「シャンティクティ」の臼井さんはあたたかい人だった。
 「60点でいいんだよ、無理に100点とらなくても・・・」
 「リーダーシップの型より、仲間と分かち合うパートナーシップの方が、みんなが・・・」
 「大変とは、大きく変わると書くんだ。大変な時こそチャンスの時でもあるんだよ・・・」
と、臼井さんは言っている。 ・・・う〜ん、何か分るなあ〜。

帰りは横川のサービスエリアに寄り、家族に名物の「釜めし」を、スタッフには高級な?お菓子をお土産に・・・

・・・(おわり)

2014年7月23日 信州一人旅(PARTV)

昨夜は安曇野郡池田町にあるゲストハウス「シャンティクティ」に泊った。
こちらは3年前、店長と二人で訪ね、今回で二度目。シャンテククティは臼井さん夫妻が二人で運営している宿。
一般の宿と違ってシャンティクティはシンプルな暮らし、そして環境に配慮した持続可能な農的暮らしを提案する宿。臼井夫妻の哲学がぎゅっと詰まった場所なのです。
 ※シャンテククティの詳細は、こちらのホームページをご覧ください。


旅に出ても朝の目覚めは早い。5時前に起き宿の周辺を散策しようと、デジカメを持って玄関を出た。
するとゴソゴソと足音が。庭から臼井さんが出てきて「これから田んぼに行くけど、一緒に行くかい?」と。
軽トラに同乗、2〜3分で田んぼに・・・・
朝もやの残る中、早速臼井さんは長靴にはきかえ畔の草刈り、そして三角ホーを手に田んぼの中に。
私は周りの農道を歩き、田んぼ、畑、透き通る流れの水路を観察しながら臼井さんを待つ。


 40〜50分、今度は再び軽トラックで2〜3分移動し自然農の畑へ。

畑はいろいろな野菜が少しずつ植えられている。
当然雑草も生えているが、何故かあまり気にならない。
「今年は巣箱にミツバチが入らなかったので」と、ズッキーニに受粉。カマを手に持ち畑をスイスイ動き回り、最後は新鮮な野菜を手にし宿へ戻る。
臼井さんによると、この時期は毎日朝めし前に2時間くらいは農作業をするようだ。


宿に着くと、7時からエコツアーが始まる。
宿泊者が玄関前に集まると、臼井さんが静かに話し始める。
先ずは「みなさん、どちらから何の目的でシャンティクティに来ましたか」「日本人の暮らしを世界中の人がしたら、地球は一体いくつ必要だと思いますか?」などと我々に・・・
そして宿の庭・畑を歩きながら、パーマカルチャーや知足の暮らしをユーモア交えながら話し、我々の質問にも丁寧に答えてくれる。
とても楽しく、すごく得をした一時間のエコツアーでした。


・・・我々が畑にいると、ベランダから奥さんの声が・・・
  「朝ごはんですよ〜」


昨夜の宿泊客は、農的な暮らしを夢みる静岡の若いカップルと私の3人だけ。
これから夏休みになると、宿はすごく忙しくなるようだ。
今回は臼井さんとたっぷり接することが出来て本当にラッキーでした。
又2〜3年後、訪れたいと思っています。

シャンティクティを後に、次は白馬に向かう。  (つづく)。

2014年7月16日 信州一人旅(PARTU)

春から続いた造園工事が一段落したので、先日一人で2泊3日信州旅行に行ってきました。
旅といっても景勝地や温泉に行ったり美味しいものを求めるのではなく、リラックスしながらも、いくつかの目的を持っての旅でした。
圏央道・中央高速を走り、先ずは小淵沢のミヨシ・ペレニアルガーデン・アババへ。


ガーデンはカラーリーフツリーの間に大中小いろいろな宿根草が小さな群生をつくり、コントラスト良く植栽され、気持ちいいナチュラルなガーデンでした。
併設された苗売り場で珍しい苗を見つけ、いくつかゲット!

次に向かったのは、北杜市大泉の夢宇谷。
知る人ぞ知る、八ヶ岳の隠れスポット。小海線の甲斐大泉駅と甲斐小泉駅の中間地に、カフェやギャラリー、雑貨店などが森の中に点在するエリア。
ここでとりあえず昼食。 昨年この地を訪れ気になっていたカフェへ。


駐車場から階段を登り、小道を歩きながら店へ。
店の中は女性客でいっぱい。屋外のテラス席に案内され一人でゆっくり遅めのランチ。
周りの木々や花を見ながら、美味しくうれしいひと時でした。

次はここから数百メートル先のウイークエンドギャラリー「夢宇」へ。こちらも今回初めて訪れた。
入り組んだ建物のそこかしこに陶器、ガラス、アイアン、骨董、布、雑貨等がさりげなく置かれている(量は膨大)
何とも趣があり、何とも素晴らしい・・・
この感動をどう表現したらいいか言葉が見当たらない。 ・・・クソー・・・
 (※10名以上の団体、15歳未満はお断りの店)


ついつい長居してしまった。もう4時過ぎ、急いでまた中央高速・長野自動車道を走り、今回の旅の一番の目的である安曇野の宿「シャンティクティ」へ急ぐ。

(続く)

例年、ゴールデンウイークが終わるとスタッフの慰労も兼ね月曜定休日に日帰り旅行を行っている。
行き先は毎回私が勝手に決めるので、いつも新緑の山間地に!
今年はちょっと考えがあって、県北の「皆野町」に出掛けた。

先ず訪れたのはオープンガーデンを行っている「さらの庭」(真々田さん宅)。
私は昨年秋に続いて2度目の訪問。こちらの広々として静々しい庭をスタッフの皆に見せたかった為。
町から離れた山の中、約2000坪もあるという広いナチュラルガーデン。
近頃、各地でオープンガーデンを見られるが、ここはこれらと全く別の庭。
緑に包まれ、心地よい風を感じながら小道を一歩一歩進むと、いろいろなシーンが現れる。
野バラやイワガラミに覆われた手造りのガーデンシェッドやパーゴラ、いろいろ楽しいオブジェ、所々にテーブルやベンチが、はたまたドッグランまでも。
何とも気持ちよく、嬉しい庭だ。
忙しい中、真々田さんは私達をあたたかく迎え入れて、お茶まで用意して下さり、いろいろ話をして頂きました。
本当にありがとうございました。又機会がありましたら、お邪魔させて頂きたいと思っています。



次はお昼の時間になったので、薪による石窯ピザの店「ビラパワ」へ。
こちらも私は今年の冬に訪れた店。山の中腹にあり、決してお洒落という店ではないが養蚕室を改装した店内スペースや、石張りのオープンテラス、大きな石窯、原木・流木のアーチやフェンスがカッコイイ!!
そもそもオーナーは「ランドスケープ・アーキテクト」。だから遊び心のあるこのような空間を創造できるのだ。
メニューにあるピザをほぼ全部注文し、みんなでシェアし、食べて食べて食べてお腹いっぱい。
たのしい昼食でした。


帰りは上長瀞の荒川河川敷を散策し、帰って来ました。
またみんなでがんばり仲良く仕事しよう。

2014年5月30日 みんなで小旅行

新緑がとても気持ちいい。植物の生産・販売を生業としている者にとっては、今の季節毎日が忙しい。
朝めし前、店の庭に行き、先ずはヤギ達に挨拶し、チャボと小鳥の世話をし、金魚・メダカにエサをやり、
そして樹木や草花の水やり等々。 これで1時間半〜2時間。

朝食の時間になり、山羊たちを雑草が茂る自宅の庭に連れてきて放す。
山羊たちはこの時期、新鮮な草木の葉をたらふく食べられるのですごく嬉しそう。そして美味しそうに食べる。
しかし困ったことも、仔山羊たちは庭を跳び回り大切にしている樹木や鉢植えの花を遠慮せずバリバリ食べまくる。
う〜ん、困ったもんだ! でもまあいいか、山羊たちが喜んで食べているのだから。ガマン、ガマン。

am8:00、妻と二人で山羊たちを見ながら朝ごはん。
メニューは白いごはんの上にシーチキンのフレークが、そこに納豆を。デザートはヨーグルトとバナナのヘルシーメニュー。
バナナを食べようとすると庭で遊んでいる仔山羊たちに見つかる。
すぐにベランダに上がってきて、私達にもバナナちょうだいと催促される。



朝めしを食べ、久し振りにカメラを持ちファームのガーデンを歩く。


GWが終わり、私はまた今週からお客様宅の造園工事。
今度は3歳の活発な男の子のいる市内の家。「ファミリーが笑顔で遊ぶ庭」を造るぞ!

2014年5月12日 山羊を見ながらの朝食

「♪雪が溶けて川になって流れて行きます  つくしの子が恥ずかしげに顔を出します
  もうすぐ春ですねえ〜♪」 と、口ずさみながら作り始めたチャボ小屋が、やっと完成しました。
作った場所は小さなサンプルガーデンの隣、ファームに又ちょっと変わった風景が出来ました。


作っている間に、何時もの癖?がついつい出て遊んじゃいました。
屋根は波形スレートにし、利根川の河川敷で拾ってきた流木を使い、小さなルーフガーデンに。
雨どいは孟宗竹を切って作り、カスガイは馬の蹄鉄や丸鋼で。
又、遊び場は友人から頂いたビニールハウスのパイプを使って、等々・・・


これでOさん(はちみつとチャボの庭)宅から、いつチャボの雛が来てもOK!
とはいえ、雛は寒さが苦手、もう少し暖かくならないと可哀そうかな…。

ゴールデンウィークにはやってくるかな・・ 楽しみです。

2014年4月8日 チャボ小屋が完成

先日の雨で、しっとりとしたファームの庭を歩くと、ケヤキの木の根元にクロッカスが咲き その脇にフキノトウが大きな蕾をつけている。
近くではブルンネラ・ディセントラ・ポレモニューム等の宿根草の芽が動き出している。
本格的な春はもうすぐ!


ところで、先日よりチャボ小屋を作っている。
以前より庭の一角にチャボのいる風景を作りたいと思い、ペットショップや大きなホームセンターを巡り、どの種類のチャボにしようか迷っていた。
そんな時、ひょんな事から店のお客さまで市内に住むOさんからチャボの雛を分けていただけることに。
とはいえ、今チャボの雛はOさん宅の艀卵器の中で誕生を待っているところ。
ちっちゃくて、短足で、かわいいチャボがもうすぐファームにやって来ます。

「よし、美的でスマートなチャボ小屋を作るぞ!」と意気込み、先ずは高価な化粧ブロックを買い基礎を作る。

次の日、用事があって近くで農業をやっている友人宅を訪れたら、何故か友人は長靴をはいて納屋の屋根の上に。
「何やってんだよお〜」と声を掛けると・・・ 「納屋が古くなって、もう使わないからぼっこわして燃やすんだ〜」との返事・・・。
てなことで。古いもの大好き人間の心に火が付き、さっそく古材を頂いてきた。
チャボ小屋のデザインは急遽変更。傷や穴が開いた古い材を使いレトロ風に(チャボ君たちゴメン!)


自称、ランドスケープ・アーキテクト(風景を作る人)が作る小屋は、これからどんな風に変化していくのか?

・・・あまり自信は無いけど。。

2014年3月16日 チャボ小屋を作っています

今日も朝から雪。困るなあ〜
これ位の積雪では店を臨時休業にすることはしない。週末(金・土・日)のピザ営業の為、店長は石窯に薪を入れ、
火を起こしている。 果たしてお客様は見えるかなあ。
デジカメをポケットに入れ山羊舎に近づくと、モヒィとラッテがもっと餌をくれと寄って来た。奴らは寒さにめっぽう強い。 足元に注意しながら雪景色をパチリ、パチリ。 う〜ん、キレイだな〜 ・・・でも困るなあ〜・・・


温室の東側に1年も前から作っている小鳥小屋が完成した。
ごく自然な感じにしたいと、小屋の中央にシラカシの枝を立て、巣箱を設置した。
もう少し暖かくなったら、可愛い小鳥たちが入居(?)する予定。 楽しみです。

2014年2月14日 雪・雪・雪・・・
2014年7月13日 信州一人旅(PART T)